以下の3つの疾患に使用します。
眼の網膜にある「黄斑(おうはん)」という部分の機能が、加齢等の原因によって障害される病気で近年増加する傾向にあります。特に日本人に多い「滲出型」は網膜色素上皮の細胞内に溜まった老廃物を吸収しようとして、脈絡膜から血管(脈絡膜新生血管といいます)が伸びてきます。
この新生血管は破れて出血したり、血液中の成分が漏れ出たりしやすいので、その水分が組織内に溜まって、網膜を押し上げます。
病気が進むのが早く、治療せずにいると、視力の低下、見え方の異常(ゆがみ、中心暗点、コントラスト低下など)が急速に進むと言われています。
網膜の静脈が血栓で詰まることで血管内の圧力が上がり、網膜内に血液成分が漏れ出して浮腫(むくみ)や出血が起こることにより視力が突然低下しうる眼疾患で、「目の脳卒中」と呼ばれることもあります。
網脈静脈閉塞症は網脈静脈が詰まった場所によって、静脈分枝閉塞症(BRVO)と中心静脈閉塞症(CRVO)の2種類に大きく分けられます。痛みはありませんが、いずれの場合も眼底の中心部にあたる黄斑部に浮腫が(黄斑浮腫)が形成されると、視力は著しく低下し、最終的に視力喪失に至る場合もあります。
角膜から眼底までの奥行(眼軸長)が異常に長く延びることによって強い近視となるだけでなく、網膜や脈絡膜が後部に引っ張られて負荷が増強します。
それにより眼底出血や網膜剥離等が生じ、視力障害などが現れる病態です。