オルソケラトロジー治療

オルソケラトロジー治療について

オルソケラトロジーとは

一般的なコンタクトレンズとは異なり、寝ている間に特殊な形状をしたオルソケラトロジーレンズを装用し、角膜の形状を矯正することで日中裸眼で生活できるようにする近視矯正方法（下図）です。

＜オルソケラトロジーの原理＞

オルソケラトロジーの原理１

オルソケラトロジーの原理２

オルソケラトロジーの原理３

トメモリ眼科（岩出院）でオルソケラトロジーに使用するレンズは、SEEDのブレスオーコレクトです。
ブレスオーコレクトは、夜間装用として厚生労働省に製造販売承認を受けた、日本人の角膜に合うように特別にデザインされたレンズです。

オルソケラトロジーの特徴

予測される合併症

従来の昼間装用のハードコンタクトレンズと同じ合併症が起こる可能性があります。

角膜の炎症、結膜炎、充血、眼ヤニ、痛み、角膜新生血管、感染症、角膜へのレンズの固着、レンズのズレ、角膜浮腫、角膜内皮障害、乱視や光のにじみなど、これらの合併症が起こらないように、定期検査を受けることが大切です。

オルソケラトロジー治療の流れ

※費用は全て消費税込みの金額となっております。

オルソケラトロジー治療は、医療費控除の対象です。
領収書は大切に保管してください。
紛失されましても、再発行いたしかねますのでご注意ください。

定期検査日

定期検査日の流れ

定期検査は、目の検査、レンズの検査、レンズの取扱方法の確認など、レンズを快適に装用していただくためには欠かせない検査です。

どんなに調子が良くても、気づかないうちに目やレンズに負担をかけていることがありますので、医師に指示された定期検査は必ず受診してください。

見え方が急に変化したり、何か異常を感じたりした場合はすぐに使用を中止して、決められた検査日以外でも受診してください。

またレンズ、目に関して気になることがあれば定期検査以外でもご来院ください。

※正確な目のデータを測るために初回検査前にコンタクトレンズを使用されている方は、一定期間コンタクトレンズを外していただき角膜の形を元の状態に戻す必要があります。

オルソケラトロジーについてよくあるご質問

Q1

対象の近視の度数範囲や対象年齢は？

A

-8Dまで対応できますが、主な対象は-1D～-4D程度の中等度までの近視のお子様です。
眼科学会でも-4D程度までのお子様を推奨しています。
強度の近視の場合は角膜に負担がかかる可能性があること、大人の場合は効果が十分に得られないことがあります。
また、レンズのお取り寄せにお時間を頂く場合があります。

Q2

最大のメリットは？

A

眼鏡やコンタクトレンズなしで生活をすることができます。
（※効果には個人差があります。）

Q3

どのような人に向いている？

A

裸眼でスポーツを楽しみたい方、裸眼で生活したいが外科的手術に抵抗がある方などに向いています。

Q4

途中で治療を止めるとどうなる？

A

可逆性がありますので、治療を止めれば元に戻ります。

Q5

取り扱いは？

A

ハードコンタクトレンズとほぼ同じです。異なるのは寝ている間にレンズを付けることです。

Q6

必要な睡眠時間は？

A

最低でも5時間以上の十分な睡眠時間が必要です。
睡眠時間が短いと矯正する力が弱まります。

Q7

大体何日後に効果が表れる？

A

コンタクトレンズ装用の異物感や効果が出て安定するまでに数日～数週間かかります。
（※効果には個人差があります。）

Q8

見え方は一日中一定している？

A

暗いところや夜間では瞳が開くので、矯正されていない部分の角膜の影響で光がにじむ方もいます。

レンズ取扱いの注意事項

レンズの持ち方について

人差し指の腹の先にレンズをのせ、上から親指で軽く押さえるように持ちます。

注意

レンズを縦に持ったり、強く持たないでください。ハンカチやティッシュペーパーなどでこすったり、拭いたりしないでください。

レンズを落とした時

注意

オルソケラトロジーはレンズの内面に複雑なカーブが施されており、とてもデリケートに作られています。ブレスオーコレクトは曲げても割れないレンズではありますが、一度曲げてしまいますと、二度と使えなくなってしまいます。

力の加わり方や、レンズに小さな傷がつくことによって割れてしまう場合もあります。

レンズの変形・破損・紛失は全て患者様の責任になりますので取扱いには十分ご注意ください。

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