Add onレンズは、過去に白内障手術を受けた眼に対し、近視・遠視・乱視の改善、または多焦点眼内レンズと同様の効果を持たせ、老眼の矯正を可能にします。
Add-onレンズ、眼レンズが既に挿入された眼に2枚目の眼内レンズを追加挿入する方法です。白内障手術後はいつでも追加挿入が可能です。
新たなオプションとして、白内障術後の近方視力、遠方視力の改善、並びに乱視と老眼の矯正が可能になります。
<Add onレンズ ―ドイツの1stQ GmbH社製―>
このような方に…
既に水晶体嚢に挿入されている眼内レンズと、虹彩の間(毛様溝)にAdd onレンズを挿入します。
1stQ Add onレンズをご希望された場合、術前検査後に検査データをドイツ1stQ社に送り、レンズの度数を決定し、レンズを注文させていただきます。その後レンズが当院に届きましたら手術を受けていただくようになります。
ドイツの1stQ GmbH社製のAdd onレンズは、4つの支持部で固定するため、下図のように毛様溝のサイズに柔軟に対応し、回転しづらいので、矯正した効果が減少する可能性は少ないです。
レンズの種類
AddOn refractive
(アドオンリフラクティブ)
近視・遠視の矯正を
目的としています。
AddOn toric
(アドオントーリック)
乱視のある近視・ 遠視の
矯正が目的です。
AddOn progressive
(アドオンプログレッシブ)
近視、遠視の矯正に加え、
近方視力の改善を目的 。
1stQ Add onレンズに使われている材質は、通常の白内障手術に使用されている眼内レンズと同じ材質でできており、生体適合性と安定性はメーカーによるテスト済みです。1stQ Add onレンズはヨーロッパで多く使用されており、良好な成績を示しています。国内においては、厚生労働省より承認はされていませんが、2014年5月より使用されています。
こんな方にオススメ
①は角膜になり、②は虹彩になります。
従来の眼内レンズは④の水晶体襄に挿入されます。
Add-onレンズは従来の眼内レンズが挿入されている状態で、③の毛様溝に挿入されます。
手術は従来の白内障手術に比べ短時間になります。
術後は異物感や違和感はなく、見た目にも影響ありません。
【注意点】
レーシックなどの視力矯正手術と違い、Add-onレンズの挿入による角膜組織の切除はありません。角膜組織と3mm前後の小切開部分(傷はすぐ元に戻ります)は距離が離れています。そのため、レンズを取り除いて元の状態に戻すことも可能です。
※ Add onに関わる治療は、健康保険の適応外となりますので、自費診療になります。
詳しくは医師または、スタッフへお問い合わせください。